2012年2月19日日曜日

桜切るバカ梅切らぬバカ


    吉岡さんは植木屋さんから学んだことを子育てにつなげて説明しています。草木をうまく育てるためには肥料をやる時期、剪定する時期があるように子育てにも“温かく手を差し伸べなければならない時期、放っておいてもいい時期、喧嘩させてもいい時期、泣いたりわめいたりしてもいい時期、友達と助け合っていくべき時期などがある”とおっしゃいます。

“桜切るバカ、梅切らぬバカ”という言葉を知っていますか?桜は枝を切ると花が咲かなくなるだけでなく、枯れてしまう事があり、梅は反対に剪定しないと良い実がつかないところからきているのだそうです。これを子育てにつなげると、子どもそれぞれの個性を見極める大切さということになります。
“隣の子が桜か梅かわからないし、また自分の子どもが桜か梅かも見極めないで、隣が剪定したからといって、自分の子も同じように剪定してしまってかえって枯れさせてしまうこともあるんです。” なんとわかり易い説明でしょう。
この指摘はもう他の本で読んで知っているかもしれませんね。
それでも “わかっているんですけどね、ついやっぱり他の子と比べたり、同じことを習わせようと思ったりしちゃうんです”という正直なところを結構聞きます。そんなお母さん・お父さんへ。 実際に子どもさんの性格を書き出してみてください。それからお友達の性格を書き出してそれぞれの良いところを確認しあってはどうでしょう。夫婦で話し合う、子どもと話し合う、誰が相手であっても良いところを言葉に出すことは、語る側にとっても聞く側にとっても大変なプラスの効果があるんですよ。(短所を話題にすることは勧めません。特に子どもさんの前では。)
海外に住んで日本を思い返すと、みんなと同じように行動するのが日本人の傾向のように見えます。学校教育も一つの教室内では先生が前に立っての一斉授業。マスコミで大きく話題になるとすごい勢いではやる。こちらの人が不思議に思うのがリクルートスーツの風景。大人になったら文化に沿って生きる術を知らなければなりませんが、育つ過程にある子供たちには、個性(学び取り方)を尊重してもらうことが伸びていく大切なカギなんですね。
©Makiko Nakazawa 2012

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