2012年2月24日金曜日

友達親子

この言葉からどのような印象を持たれたでしょうか?

娘と母親が姉妹のような親友のようなオープンな信頼関係でつながっている、息子と父親が男同士の話ができるように成長した。子育てのゴールに見たい光景ですね。

ゴールということはそこに達していないスターティングポイントがあるということです。ところがこのゴールであるはずの光景をまだ幼児の子どもと、スターティングポイントであるはずの時期に見ているのは私だけでしょうか?
どんな人と友達になりますか?価値観を分かち合える人、見解が違っても話し合える人ではないですか?私たちは幼稚園・保育所に入って以来、気の合う友達を見つけていろんなことを分かち合ってきました。不思議と子供たちが仲良しになると親たちも自然と友達になっていくんですね。両方の親が似た価値観で子育てをしているということでしょうか。
では、幼児と親との関係はどうなんでしょう?平等ですか?私は上下関係であることが親と育つ過程にある子供たちとの健全な関係だと思います。
しつけについてどういう考えをお持ちですか?しつけというとあれもダメ、これもダメと厳しく育てることだという印象が一般的なんでしょうか?Dr. Sal Severe “How to behave so your children will, too”BANTAM BOOKS社)という本の中でしつけとは罰を与えることではなく、理にかなった選択ができるように教えることだと言っています。
しつけとは超えてはいけない一線(Boundary)を越えるか越えないかを教えていくことです。こんな話を聞きました。
あるところに、大変知りたがり屋の金魚がいた。水槽の中にいるのに飽きて、しかも外の世界が自由で楽しそうに見えたので精いっぱいのジャンプをして水から飛び出した。もちろん魚にとって水のない世界では死しかない。
水槽の中が安全で自由があり楽しい場だったんですね。水槽のガラスの壁が超えてはいけない一線(Boundary)です。子供たちにあてはめて考えられますか?
子どもは一歩譲るとまたもう一歩押してきます。どうしてでしょう?子どもたちはどこまでが安全なのか知りたいんです。ですから一線をきちんと引いて育てている家庭の子どもの方が落ち着いていて、学習の場で新しいことにチャレンジするゆとりがあるようです。
私は境界線を知っていると安心する例をこんな風に説明します。私はプールではかなり泳げるんですが海は好きではありません。プールならどんなに深いプールでも怖くないんですが海は深さがわかりません。波打ち際からどんどん歩いていく時、足が砂を感じている間はまだもう少し行っても大丈夫だと歩を進めます。ところが海って急に深くなっていることがあるでしょう。あれが怖いんです。足の指先で砂を感じているのが境界線(Boundary)です。砂を感じている間は安心なんです。
理にかなわない、親の都合を押し付けることとしつけの違いが実際の例がないとわかりにくいかもしれませんね。E-Mail(詳細プロフィールに入るとアクセスできます)でお問い合わせください。もう少し具体的な場面にあった考えをお伝えできると思います。
子どもさんが20才くらいになる頃、友達親子になっていたら素敵ですね。
© 2012 Makiko Nakazawa

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